大規模修繕のタイミングについて

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目安としての耐用年数

建築物は、経年による破損や汚れといった老朽化・陳腐化は避けられません。末永く使い続けるためには補修や交換などの修繕が必要となります。

一般的な修繕タイミングの目安

下記の画像は、マンションの部位や設備ごとの修繕タイミングの目安です。環境や利用状況によって老朽化の程度は変わってくるため、必ずしもこの通りに修繕を行わなければならないというわけではありません。適切なタイミングに適切な修繕を行うことが長持ちと費用節約のポイントですので、専門家による調査・診断を利用しましょう。

年数表

年数表

修繕周期 修繕個所 修繕内容
7~10年 給水設備 給水ポンプの補修
消火設備 消火ポンプの補修
10~15年 バルコニー防水、廊下・階段防水
外壁 コンクリート面の補修・塗装、タイル面の補修
屋上 屋上防水
タイル貼り替え
10~20年 屋根 ルーフバルコニー:コンクリート保護層のある防水
屋根:PC屋根線防水、傾斜屋根防水
10~24年 その他 集合郵便受けの交換
13~17年 給水設備 給水ポンプの交換・増圧給水システムへ更新
14~20年 消防設備 消火ポンプの交換
15~20年 電気設備 オートロック
20~25年 ガス設備 屋内ガス管の補修
20~30年 ガス設備 屋外ガス管の交換
消防設備 警報設備の交換
屋内消火栓配管の交換
電気設備 引込開閉器・分電盤の交換
インターホン交換
給水設備 屋内給水管の交換
排水設備 雑排水共用竪管の交換、雑排水専用管の交換、屋内汚水管の交換
25~30年 給水設備 FRP製水槽の交換
昇降設備 エレベーターの交換

新築時に作成される「長期修繕計画」は、上記のような一般的な耐用年数に基づいて作成されます。しかし、実際はマンションの立地・環境条件などによって劣化状況が大きく異なります。「長期修繕計画」をそのまま適用すると、まだ必要のない修繕を行って無駄に費用がかさんだり、もっと早く修繕すべき部分が放置されてしまう可能性があります。概ね5年でコンサルタントなどの専門家に調査を依頼し、修繕計画の見直しを行いましょう。