「経常(普通)修繕」と「計画修繕」 その1

「経常(普通)修繕」と「計画修繕」 その1

2017/02/07

こんにちは、U.SのKです。
修繕と一言で言っちゃえば簡単なんですが・・・
マンションにお住いの皆さんは定期総会のときに配布される決算書とか予算書とか
一度は見たことありますよね。
まず会計区分が「管理費会計」と「修繕積立金会計」の2つになっています。
さらに修繕に関する科目で管理費会計の中に「経常修繕費」または「普通修繕費」と
いう項目があります。
「経常(または普通)修繕」はなんのための項目かというと日常の細やかな修繕(小修繕)、
つまり、多額の費用を要しない軽微な補修や交換に用いるためのものです。
しかも、理事会の承認のみで使える修繕費のことです。
それに対して、修繕積立金会計多額の費用を要する修繕、例えば外壁や防水など
多額の費用が見込まれる大規模修繕工事や給排水管などの設備関係の工事を行う
場合に総会の承認を得て使うことのできるお金(積立金)をいいます。
 
つぎに「計画修繕」と「長期修繕計画」について・・・
「計画修繕」は修繕積立金を取り崩して行われるます。
先にお話しした通り、修繕積立金は多額の費用を要する大規模な建築関係あるいは
設備関係の工事を行う際に使うお金といいました。
もし積立金がなければ、住民の皆さんに一時金として都度徴収させてもらうと
いうことになります。
なぜかというと、マンションは集合住宅であり、建物は区分所有という形で所有者全員
で一つの共有財産です。
つまり、うちはいまお金がないし遊びにも行きたいし特に困っていることもないからイヤだ
というわけにいきません。
そこで修繕をスムーズに行えるように予め積立てをしましょうというのが修繕積立金です。
しかしながら、なんの根拠も目標もなければ、積立金額の設定にも困ってしまいます。
当たり前のことですが、物にはすべて耐用年数(寿命)というものがついて回ります。
その劣化を修繕や改良によって対象物の性能や機能を原状回復、あるいはそれ以上に
することで資産価値の維持保全していく必要があります。
予め修繕時期を予測して実施時期とそれにかかる費用をまとめたものが「長期修繕計画」
であり、計画に計上した修繕を「計画修繕」といいます。
次回へ

#修繕計画 #修繕積立金 #ECO-ECO